御社 の チャラ 男。 チャラ男は本当にどこにでもいるーー会社員たちの共感を呼ぶ、絲山秋子『御社のチャラ男』を読んで|Real Sound|リアルサウンド ブック

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ただ、池田は伊藤を軽く見下しながらも、共通の敵=チャラ男がいるという理由で「決していやな人ではない」「何事もお互い様なんだから、上手くやっていかなければならない」とも思っている。 好きな人とは遠距離になるのに、嫌いな人と朝から晩まで同行したりする。 なくなってしまった会社が、平成の大合併で都市にのみ込まれ、名前や景観の変わってしまった市町村と重なる。 /だから痛くも痒(かゆ)くもない〉と三芳はいう。 こだわり抜かれた贅沢な本の質感を楽しむ時間は、疲れた心につかの間の休息を与えてくれる。 神話がそうであるように、現代の神話『御社のチャラ男』も、それぞれのエピソードのなかに重要なメッセージをいくつもいくつも潜ませる。

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小説『御社のチャラ男』から見える、「現代で会社員する」難しさ

いい加減にやって上手にできてしまうひとと、物事をほったらかして平気なひとも」。 語り手・当事者の証言性がひじょうに高い。 それはほとんど、〈噂〉の仕組みと一緒なのかもしれないと思う。 そして、おそろしいことにだんだん似通ってくるのである。 こんな人」 思わず首をブンブンと縦に振りそうになる。 『御社のチャラ男』の三芳部長は、語り手13人の、そして周囲のすべてのひとからの、〈噂〉で出来上がった人物だ。

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「御社のチャラ男」絲山秋子著|日刊ゲンダイDIGITAL

気弱な営業部部下の「おかっち」こと岡野繁夫(32歳)は三芳部長を心のなかで無理に褒め、逆に気の強い伊藤雪菜(29歳)は彼に苛立ちと反抗心を覚えつつ、じつはそのかろやかさを羨ましがる。 〈噂〉で織られた物語のしくみは、神話のしくみととてもよく似ている。 帯に「チャラ男って本当にどこにでもいるんです。 近年は増えてきたけどそれでも少ない。 361• サボっていても帳尻だけ合わせる輩。 好きでもない相手と毎日会って、社員旅行まで行くなんて、よく考えたら変な集団です。

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御社のチャラ男 / 絲山 秋子【著】

「あー、いるいる。 一定の確率で必ず。 ジョルジュ食品の三芳部長のことを「チャラ男」と言ったのは、窃盗で警察に逮捕された山田さんだった。 テレビで観てひたすらげらげら笑っていた記憶しかない。 読みながら幾度、声にしたか知れない。 尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、住宅設備機器メーカーに入社。

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楽天ブックス: 御社のチャラ男

「私は努力をしないひとが嫌いだった。 本書では、どこの会社にもいそうな「チャラ男」を狂言回しに、日本の会社の実態を鋭く描き出している。 233• もちろん、理不尽ではある。 「ジョルジュ食品」という、とある地方都市の小さな会社。 暑くてもダブルのジャケット、夜なのに襟元にぶらさがっているサングラス。 社内でひそかにチャラ男と呼ばれている三芳部長。

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「御社のチャラ男」絲山秋子著|日刊ゲンダイDIGITAL

彼のまわりの人びとが彼を語ることで見えてくる、 この世界と私たちの「現実(いま)」。 「チャラ男は頭がいい。 ロスジェネ問題。 ああ、人というのはこんなふうに、ささやかな出来事や出会いの積み重ねによって形作られていくのだな、とまざまざと思い知らされる。 乙姫様のご馳走に鯛やヒラメの舞い踊りである。 人の噂って怖いなあと。

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